ホイール試乗記

先日、コスミックカーボンアルチメイト、ライトウェイトオーバーマイヤー、キシリウム125、ニュートロンウルトラと自前のenve1.45に現行zippハブのリア両側2クロス組×cxrayの5セットのホイールを比較する機会があったので書きとどめておきます。尚、フレームはグラファイトデザインメテオであり自身の体重は60kg弱であります。

まずはコスカボアルチ。
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自分が普段レースで使っているenveに比べると明らかに硬くハードな乗り味。じわっと走ろうとすると自分の脚では硬さが苦しく感じます。ペースを上げてあげないと気持ちよくない。登りの軽さはenveを上回り平地でも巡航より掛かりの良さを感じました。

次はオーバーマイヤー
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こいつはフロント16Hリア20Hで935g。
リムハイトは47.5mmなのでenveの45mmに近いです。
一踏み目から昔G3を使った時を思い出させる抵抗感の無さです。空走距離も明らかにenveより長く抵抗感の無さはピカイチ。
この特徴的な構造によりラグの無さと硬さが際立っていて、とにかく自分には剛性の塊に感じました。理論立てて説明できないのですが、今使っているメテオのフレームはどうもフロントにスポーク数の少ないホイールを履かせると、相性が悪いらしくあまり良い印象を受けませんでしたが、振動吸収以外の観点では完璧なホイールだと感じました。

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特に強い印象はありません。ダンシングの振りが軽くて硬さはあまり感じず踏み切れる感覚で好みのホイールでした。硬すぎるホイールは正直苦手です。

次にニュートロンウルトラ
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以前から自分好みだと予想していましたが完璧でした。
こいつは、フロントが22hと珍しいスポーク数でリアは半フリーラジアルですが、リム側の穴振りを左寄りにすることでスポークテンションの是正をしています。
フロント22hと中途半端な理由はわかりません。どなたかカンパニョーロがこの本数にした理由がわかる方がいたらご教示ください。
名前の通りニュートラルな乗り味で硬くなく柔らかくなく踏み切れる乗り味は自分好みです。ダンシングでのダッシュもそこそこに軽やかで、踏み込んだ時にホイールがゆっくりとした波でじわっとしなる感覚が最高です。同じくフロント22hでリアの構成も同じハイペロンを試してみたくなりました。

最後にあらためて自前のenveを履いてみます。(後ろが汚い)
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なんだかんだ走り慣れたホイールで走らせ方もわかっているので気持ちいいです。
硬すぎない感覚は好みと合っているのですが、フロントホイールのダンシング時の印象はやはりイマイチです。スポーク数が18hと少ないこと自体がいけないのか、柔らかいからなのかわかりませんが、
フレームのしなりとホイールのしなりの波が合いません。色々試してみた結果、スポーク数が多めだと気持ちいいのでそこら辺が理由だと思っています。(フロントだけニュートロンを試せば良かった)

最後に写真を撮り忘れたのですがTIMEvxrsにオーバーマイヤーの組み合わせを試乗してみました。不思議なことにさっき感じた不快な硬さはなく苦痛な振動はありません。
timeのフレームはrxrsも乗ったことありますが、意外と柔らかめの乗り味ですが不快な柔らかさはありません。自分好みなことは間違いないと思いました。(time買うしかない)